「産褥期うつ状態(マタニティブルーズ)の母親が子供の発達に与える影響についての精神生理学的研究」に協力
- 妊娠36週 (2001/10/1) -
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2001年10月、私は聖路加看護大学・母性看護の堀内先生が参加している研究に協力をすることになった。研究の目的は母親のマタニティブルーズが子供の発達にどのような影響を与えるかを調べるというものだ。私が協力する部分は、マタニティブルーズはどうして生ずるのかを母親と子供の脳波や動きの記録を取って、生理学的に解明するという部分らしい。被験者の対象は25歳から40歳の初産婦で、睡眠ポリグラフィ(脳波、心電図等を同時に記録する方法)と胎児の動きを夜間記録する。
先生がいらっしゃる
1012001年10月1日夜10時過ぎ、堀内先生が我が家にいらっしゃった。さっそく研究内容の説明と同意書などの説明をしていただく。せっかく初めて先生を我が家に迎え入れたのというのに、私はいつものTシャツとジャージという格好だ。なぜなら一旦脳波計などを頭に取り付けると、身動きを取るのが難しくなる為すでに寝る体制でスタンバッていたのだ。
103102これはアクティウォッチといって、胎動を記録するためのもの。胎動の強さに応じ、ボタンを押し分けて記録する。シャワーやお風呂、プール以外は常に腕に付けて3日間記録を取る。出産後は母親の手と子供の足につけて動きを記録するそうだ。
アタマとハラに...
104睡眠ポリグラフィの為のコードの取り付けを開始。妊娠期の睡眠ポリグラフィは2日間記録を取る。まず、頭頂部に2箇所脳波計を取り付ける。専用の接着剤で貼り、接着剤をドライヤーで乾かす。これで寝相が悪くても外れず、バッチリくっつくそうだ。剥がすときはマニキュアのリムーバーを付ける。
105目の脇に2箇所、顎に2箇所、耳に2箇所、鎖骨のあたりに2箇所脳波計を取り付ける。首の上のあちこちからコードがぶら下がる。
106そしてハラには胎児の動きを記録するためのマイクロフォンを2個貼り付ける。取り付ける個所は胎動を感じる部分だ。私の場合はヘソの3センチ左と、右わき腹に一番胎動を感じるのでそこに付けていただく。すべてのコードはレコーダーに接続され、堀内先生が感度をチェックして取り付けは完了である。
完成
107最終的にこのような姿になる。
左手に持っている巾着はレコーダーだ。本当ならこれでトットと寝るわけだが、やっぱり寝る前はトイレに行っておきたい。トイレではハラのマイクを落とさないようにパンツの上げ下ろしをするのがちょっと大変だった。
1日目の夜は雨が降っていたためか蚊に悩まされ、夜中に何度か目が覚めてしまった。2日目はまったく問題なく就寝、夜中も目覚めずぐっすりと眠れた。1日目の翌朝と2日目の翌朝、6時半頃堀内先生が来て手際よくコードを外し、ササっと帰っていかれた。研究のためとはいえ本当に大変ですね<先生。
次回は出産後2週間目だが、データは後日いただけると聞いたので楽しみである。
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